2023年

9月 「コラボレーション:岡本敦生+野田裕示展」 at Gallery Tokyo HUMANITE に向けて

2023年10月10日(火)から、ギャラリー東京ユマニテで開催する、「コラボレーション:岡本敦生+野田裕示展」の案内です。
作品は現在私の手を離れて、野田氏がアプローチするために彼のアトリエに在ります。
さて・・・どうなるのか? とても楽しみです。
DMが出来てきたのでアップします。ついでに今回のコラボ制作のコメントも載せておきます。
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岡本敦生と野田裕示のコラボレーション・ワークは、今回が5回目になる。
二次元としての平面上に色や形を展開させながら作者の思念を展開していく絵画と、三次元の形と物の在り方+四次元としての時空を取り込む彫刻、この多元的コラボレーションが成立すれば、人の思念とモノと空間の在り方が融合する。これは美術としてひとつのジャンルではないかという想いから、絵画と彫刻のコラボレーションを始めた。
今回が今までのアプローチと違う点は、岡本が完結した彫刻作品を作ることからスタートするのではなく、野田の絵画を多次元へと誘うための3次元キャンバスを作りたいという思いから動き出したのだ。
野田の絵画は、石という物理的な存在を媒介として時空間へと展開していき、石の形は野田の絵画を身に纏いながら、既存の空間に漂う新たなオゾンを作っていく。

chatコーナー、普段着の雑談・2023「コラボレーション展の準備と製作」 ページにも記事があります。

Exhibitionコーナー、2023「コラボレーション展」 ページにも記事があります。
collaboration works + comment



6月 実家

実家の座敷には広い床の間と、私が子供の頃(65〜70年程前)毎晩祖母とお参りしていた仏壇と、中学になって親父に囲碁を教わった碁盤と、掛け軸や花瓶も当時のまま同じ位置にある。
my sweet homeここは何十年も時間が止まっている空間だ。
お袋が1人で生活するようになり、そのうちここに住めなくなってからはほとんど使われていない。だから敢えて位置を変える必要が無い、年に何回か空気を入れ換えたり大掃除をしたりして私がキープしている空間なのだ。
ここに座ると、過去の歴史がのし掛かってくる気がする。豪勢な造りではないのだが、昔は親戚縁者が事ある毎に酒盛りをしていた。所謂大人の空間でもあったのだ。
私にとっては、未だに神聖な気の引き締まる空間かな。
大学で教えることから遠のいてから、この領域に立ち入ることが多くなった気がしている。



3月  女子美最後の日

女子美術大学立体アート学科の非常勤講師の依頼を受け、女子美術大学の相模原校舎に初めて行ったのが2002年の4月である。 最初は、自分が女子美で教鞭を執るなんて考えた事も無くて、まあ数年で辞めるだろうだろうと思っていたし、友人連中も「あんたが女子美の先生!務まるわけないよ」そう言っていた。まさかの期待を裏切って、こんなにも長く続けることになろうとは・・・。
かれこれ21年間、学生達と美術について語り合ったり、宴会やコンパで飲み合ったりしたりしてきた。
月日が流れるに従って、私は確実に歳を重ねていくのだが、学生達は毎年新入生が入って来る。年齢差が益々激しくなるわけだ。自分が老人になっていくにつれて、美術に対する意識や表現の差異が目立ち始めてくる。私の想う彫刻や美術の在り方と、社会が求めるそれとが乖離してきたのを感じていた。
今では、立体アートの石場を立ち上げた当時の学生達がアーチストとして独り立ちし、教鞭を執ったり准教授として立体アートの運営に携わったりしている。

ここらが正に潮時だ・・・。そしてこの3月いっぱいで女子美を去る。
3月8〜9日が私物の片付け日と決めて、8日にトラックで大学に行った。夜、先生や近隣に居るOBや今の学生達がサヨナラ会を催してくれた。
みんな元気で! Good-bye石場! ともすると大学の上層部から何時も白い目で見られていた女子美の石場に、栄光あれ!。

chatコーナー、普段着の雑談・2023を下にスクロールした「女子美最後の日」 ページにも写真と記事があります。

joshibi-stone




2023年1月1日(日)、

新年あけましておめでとうございます。
私は今年6回目の年男。6回目を迎えられたことに感謝しながら、遙か7回目に向かって頑張って行きたいものです。

New Year's card



2022年


2022年10月10日(月)〜12月11日(日)、

「雨引の里と彫刻 2022」 9:00 〜16:30 が始まりました。(会期中無休)
 会期中・各種のイベントも計画しております。

 詳しくは、Facebook - 「雨引の里と彫刻2022」 もしくは instagram -「amabiki_sculpture」で検索下さい。

 このHP内の、Exhibitionコーナー「雨引の里と彫刻 2022」 ページにも詳しい内容を記しています。

amabiki2022 exhibition




2022年9月13日(火)〜10月6日(木)、

Atsuo OKAMOTO Excibition - "excavate a hole"

 詳しくは、Exhibitionコーナー 「Atsuo OKAMOTO -excavation」 ページに詳しい内容を記しています。

去年のギャルリー東京ユマニテでの個展に続き、台東区入谷にある「いりや画廊」で回廊10周年特別展「岡本敦生 - 穴を彫る 2022」を開催いたします。
石の中に通った深い穴を発掘した作品と、「息を彫る 2022」石の吐息を彫り出す作品を展示します。
Okamoto exhibition's DM at IRIYA Gallery




2022年8月9日、

円柱が消えた日

 詳しくは、Chatコーナー「されど雑談 / 円柱の消えた日 22.8.9.」 ページに詳しい内容を記しています。

広島空港の正面に設置してあった、世界の国々の国際空港から直線で突き出て来た32本の円柱彫刻が完璧に撤去された。
移設場所の選定や移設する円柱の選定を進める過程で、こうなることは解っていたものの、今までターミナルビルの前に異様に乱立していた円柱群が無くなって、ガランとした空き地になり、残骸の一部が盛り上がっている風景は、さすがにショックだった。
世界へ向けての平和の基軸になる特別な空港から、日本各地・何所にでもある普通の空港になってしまったという印象だ。
そう感じるのは私だけでは無いようだ。多くの人達もそう感じているらしいということも分かった。
何ともやるせない気持ちが、この記事を書かせている。
airport columns disappear




2022年5月20日、

広島空港の円柱を試掘する作業が始まった。

 詳しくは、Chatコーナー「ただの雑談/円柱の発掘22.5.20.」 ページに詳しい感想を書いています。

広島空港の正面に設置してある、世界の国々の国際空港から直線で突き出て来た円柱彫刻を撤去する工事が始まった。
それぞれの円柱は、分厚い鋼材で組んだ頑丈な基礎部に嵌め込まれている。円柱と基礎部とを合体させたままでの移設が可能かどうかを検証するために、先ずは試掘から始める。
作者である私は、28年前の記憶を辿りながら、基礎の大きさや構造を判断しながら、掘り起こす場所を指示する。
円柱はピンコロの下に分厚いコンクリートがあって、その下にあるベースコンクリートの上に乗っている構造で、深さ約70cmのところにあるベースコンクリート面まで掘り下げないと、円柱と一体化した基礎鋼材が掘り出せないのだ。
工事関係者は、掘り起こす工事が想像を超える大変な工事である事を悟った。まるで地中深くに埋まっている石造遺跡を発掘する作業に近い。
28年前に設置した時、まさか一本一本を掘り起こすなんて想定していないし、逆に何があっても動かない様に、頑丈に作られたのだ。
start to excavate




2022年2月17日、

70過ぎた爺さんのやる事じゃない!

 詳しくは、Chatコーナーの「普段着・2022」 ページ

drilling into bolder



2022年2月2日、

女子美大学院の授業(立体芸術表現技法・演習)課題として、学生達が企画していた「SPICE and SPACE」展を延期。
横浜市黄金町八番館で開催予定だった院生による個展形式の展覧会「SPICE and SPACE」展(2月9日〜2月15日)を、来年度前半の一週間に延期する事になりました。
猛威を振るうオミクロン株の蔓延で、半閉鎖空間で展覧会を開催する事の危険性を鑑み、同時に主催者である学生の中に、行動制限を課せられる者が出てきた事で、黄金町エリアマネージメントセンターとも協議の上、やむなく延期を決定いたしました。
延期する日時は未だ決まっていませんが、来年度の授業が開始されてから、学生と黄金町と協議の上、決定いたします。
配布いたしました展覧会のチラシにつきましては、開始日時未決定として認識いただくようお願いいたします。


Tsukuba jinja
Tsukuba jinja



2022年1月1日、

明けましておめでとうございます。
今年も茨城で迎えた新年です。
今年が安心安全で活動できる年になりますように祈ります。
本年もよろしくお願いいたします。皆様のご健勝をお祈りいたします。


Tsukuba jinja





2021年

「地球・1個の球体のために」というタイトルで制作設置した、広島国際空港の円柱作品が危機に瀕しています。 2021年12月9日

このモニュメントは1993年に開港した広島新空港の正面空間のためのモニュメントコンペで選出されて、一年掛けて制作し設置した作品です。
2年程前から広島県の空港振興課の方々が、私が住んでいるつくば市に度々来訪され、2〜3年後(2021年頃)に空港全体が民間の会社に移譲される事になり、このモニュメント(円柱群)が存続できる保証が無いということで、数年に渡り円柱群の移設へ向けての話し合いを続けた経緯があります。
結果的に、飛行場は今年の前半に国際空港新会社に移譲され、モニュメントの在る空間に立体駐車場を作るということで、この円柱群全体を撤去することに内定したようです。今のところ撤去後に円柱を14本まで間引いて、空港ビルの東端の空き地に移設することになっています。
空港が開港してから28年経過して、飛行場の状況も変化して来ました。駐車場からターミナルビルへダイレクトで行ける陸橋が円柱空間の上に設けられることになり、円柱群の中に円柱形状の橋脚を立てて良いかという打診がありましたが、それだけは勘弁して下さいと強行に却下した記憶があります。
そしてここに来て、円柱彫刻を設置している地面そのものが、条件無しに民間の空港会社に移譲され、どう見ても彫刻・芸術作品には見えないこの円柱群がこの場所から排除されることになるようです。広い場所を占有して、訳の分からない円柱群が乱立している事よりも、この場所が立体駐車場になる方が会社経営上の利点もあるし、利用者の利便性にとっても有意義だし社会性もあると考えられてのことだろうと推察しますが、作者の私が思うのは、この不可解な円柱群が一体何なのか? 何故ここに在るのか? 何故色々な素材の円柱がそれぞれの角度と方角でここに突き出たように立っているのか? 等々を、もう一度探り直して、考え感じ取って欲しいと思っています。
モノ(美術や芸術もしかり)は、見る人達が自らの意識を注ぎ込んで、初めて本当の姿を現し始めると思っています。通りすがりに遠くからチラッ見だけでは、何も語ってはくれないのです。
人が人であるためには、考えるということが不可欠です。人間が思考するという重要な課程を飛び越えて、美術であるモノや映像の方から進んで饒舌に語りかけてくることこそが、今の美術・芸術だと思われ、それが持て囃されている時代ですが、それってアートが商業主義・資本主義に取り込まれ、人が人たる所以を退化させる方向で進んでいるように思えてならないのですが・・・・。

この円柱群てなに・・? 興味ある方は、下記から。

Project works から,「円柱 project」に進んで下さい。

colums for the world citys









Atsuo OKAMOTO exhibition "CALDERA" は 2021年9月25日(土)に無事終了いたしました。

展覧会期間中、緊急事態宣言下にも関わらず、多くの方々にお越し戴き、有り難うございました。
これからもまた、少しずつですが前進できたらと思っております。作品の制作も、ゆっくりですが続けて行く所存です。


OKAMOTO Atsuo Exhibition "CALDERA" の出品作品ページ
caldera-exhibition
有難うございました。






Atsuo OKAMOTO exhibition "CALDERA" 開催予定 2021年9月6日(月)〜 9月25日(土)、

伊勢現代美術館で「水を彫る」というタイトルで個展を開いてから4年が経過した。2年前にガーデンテラス紀尾井町で開いた展覧会は、2016年の作品をメインに展開したので、新作展ではなかった。
今回、ギャルリー東京ユマニテで開催予定の個展は、2014年に同ギャラリーで展開した作品「fossil (化石)」と、2016年にギャラリーせいほうで展開した作品「excavation (発掘)」、2017年に伊勢現代美術館で展開した作品「水を彫る」を合体させたイメージになる。

下記のクリックで、exhibitionに移動します。


OKAMOTO Atsuo Exhibition "CALDERA"「カルデラ」
caldera







2021年5月10日〜5月28日、

正に、新型・変異型コロナウイルスの感染拡大で第4期の緊急事態宣言発出中の最中、天王洲セントラルタワー1F・アートホールにて、女子美大の石場の展覧会「Beyond the stone」を開催している。
内容は、女子美術大学立体アート石場(石専攻)の在学生、卒業及び修了生雄志、関わっている教員達の作品を展覧しているのだ。
とても良い展覧会になっているのだが、なかなか大手を振って来て下さいとは言いにくい。もしお近くにお立ち寄りの節に、ご高覧いただければ幸いなのです。


exchibition Beyond the Stone





2021年4月12日、

女子美の対面授業が今日から始まった。
今週は月曜日から水曜日まで、泊まり込みで3日間の授業。
ちょっとハードなスケジュールでの授業がいきなり始まって、正直なところ戸惑っている。どうゆうスタンスで身を置けば良いのか決めかねている。ビシッと距離を取るのか? やんわりと距離を取って臨むのか? 完璧に隔離状態で授業をするのか?
初日の学食が半端なく混んでいた。初日ということもあるのだろうが、ラーメン一杯をゲットするのに30分並ぶのだ。女子美ヤバい!




2021年1月吉日、

茨城で迎えた新年となった。
何時もなら広島で、お袋に会って正月を迎えるのが年始めの行事のようになっていたのだが、今年ばかりはそれも叶わなかった。
wifi状況の整った我が家に居て、Lineでお袋と面会するしか方法が無い。iPhoneの中にいるお袋が、近くに感じられるから不思議だ。

年の行く末、家族の健康と安寧を祈願して、地元の神社にお参りした。
早速ながら、1月1日早朝に元気な孫が誕生した。正にめでたいのだ。


Tsukuba jinja





2021 the year of the ox

ushi-stone

made of stone






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