2025年


2025年10月

広島空港の円柱作品「地球・一個の球体のために」(突き抜ける円柱)の移設が完了した。

Columns from the earth
数年前から、このコーナーでも度々取り上げてきた広島空港の円柱作品の移設が完了した。県の所有地という制限の中、場所の広さと形状の関係で、32本あった円柱達は17本減らすことにした。空港正面にあった広いスペースの中で、彫刻という概念を通り越した巨大スケールの作品が、空港の横の三角空地に来て、岡本敦生という個人彫刻家のスケール作品に変容したと感じたのだ。実は、この-彫刻-として見ることが出来るスケール観を、私は気に入っている。
円柱の内訳は、白御影石(アジア)5本、黒御影石(アフリカ)2本、赤御影石(南アメリカ)2本、コールテン鋼(北アメリカ)3本、大理石(ヨーロッパ)2本、真鍮(オセアニア)1本、ステンレス(両極)2本である。
どの円柱を残すかを決めるのが私の一番ハードなことだったのだが、其れ其れの円柱の劣化状態等を考慮に入れて、残す円柱の空間構成と、新たな空間での円柱角度の再計算をする必要がある。問題は、30年前に角度出しのベースにした地球上の位置を割り出す角度計算方法と、現在の地表位置計算ベースとが違っているのだ。地球自体が宇宙スケールの座標の中に入っていて、地表位置は空間座標のモーメント(x*y*z)として与えられる訳だ。
この理論は分かるのだが、地表の2点の空間モーメントを直線で結ぶ線分の位置角度の出し方と、それを実際の地表上での置き換え角度が分からない。
30年経過した私の頭脳の経年劣化は当然ながら夥しく、私だけでは埒が明かないと判断して、つくば市(私が住んでいる街)にある国土地理院に助けを求めた。国土地理院の高木悠 様、マビット京湖 様が対応下さって、お二人のの御協力で角度出しは完了する事が出来たのだ。お二人に心から感謝しております。
Columns from the earth

設置場所の位置を示します。
空港ビルから空港ホテルに向かう歩道の折れ曲がり地点にあります。
space Map

「普段着2025」 に設置工事状況を詳しく書いています。
円柱配置後の空間状況は「Projects」コーナーの「円柱 Project」内 「円柱の再配置 2023〜25」






2025年9月21日(日) 〜 11月23日(日)

「雨引の里と彫刻 2025」がオープンした。

excavation-25
私の出品作品 「息を彫る-2025」/ 玄武岩玉石
excavation-25
風景の中に「息を彫る」を据える。
山や林や田畑を育む、風景の心臓の様に・・・、地から吹き出す息吹のように・・・。

10月中旬、辺りは蕎麦の花満開である。
location




2025年1月19日(日) 〜 24日(金)

空港円柱の移設

toda work

コンクリート基礎上へ円柱の方位を墨付けして、その後100tonクレーンが入って、1月23日全ての円柱移設を完了市、微調整も完了したのが、1月24日だった。
円柱の撤去や再移設の騒動で、8年を費やしたことになる。未だ彫刻空間全体は完成した訳ではないが、モニュメント作品として全体の雰囲気は感じられるようになった。

作業工程は{Chat/雑談コーナー}の 「普段着2025」 に設置状況を詳しく書いています。

円柱配置後の空間状況は「Projects」コーナーの「円柱 Project」内 「円柱の再配置 2023〜25」





2025年1月1日、 

 謹賀新年

New Year's card

正月早々、悲痛な出来事が世界で多発しています。
地球上の生命にとって、生存可能な状況を維持し継続出来ることを祈ります。


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