Iceland stone
山の湯気

朝起きて先ずやることは、シャリーンと窓のカーテンを全開にして東に見える大池と筑波連山の景色を確認することだ。今朝そこに広がっていた風景は、視界いっぱいに立ち昇る湯気の山だった。
直ぐにカメラを持ち出して撮影を始めたのだが、水蒸気が消えていくのは早い。瞬く間に風景イッパイの湯気の山は、山の湯気に変わってしまった。
それでも20分程は山から湯気が立ち上っていたが、そのうち何時もの窓から見える風景に戻ってしまったのだ。
シャッターチャンスは一瞬だと言うが、正にその通り。何時もワンテンポ・ツーテンポ遅れてしまう。私の様な怠け者が一瞬の絶景を捉えることは、これから先もほとんど無いだろうと確信した朝だった。

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