春の雨引
Amabiki in the spring
Amabiki in the spring
Amabiki in the spring Amabiki in the spring
Amabiki in the spring

春の雨引 - 4月の中旬から下旬にかけての里山の風景。
東京から車で1時間半、雨引の里と彫刻の舞台でもあり私の仕事場もある、現在は桜川市と改名した旧大和村の春である。
菜の花が至る所に咲き乱れて、ミツバチたちが全身黄色になりながら次から次へと密の採集に暇がない。農家の軒先には、ピンクから紫までの微妙な赤色違いのサツキが何種類も咲き、仕事場の隅っこにはタンポポが群生して、毛で出来た飛行船のような種を風に忍ばせている。当初は真ん丸い気球のような形なのだが、上の方から風に誘われて飛んでいくのだ。それを見るに付け私の頭髪を思い起こすから、出来るだけ無視するようにしている。
山には、今に遅れまじと山桜が人目を忍んで咲き狂っている。
毎年のように雨引の春は、ひっそりと華やかで賑やかで艶やかである。

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