毎年正月にはお袋の所に居る。高齢のお袋が住んでいる家に帰るのだ。毎日お袋は、桃子と散歩する。この正月も桃子と散歩した。その後を追うように私も散歩した。犬と歩くお袋の後ろ姿を見ていると、思わず寂しさがこみ上げてくる。元気でいてくれよと、手を合わせたくなる。片足の桃子に、頼むぞ〜! と、声を張り上げたくなる。