ミシシッピーの上流でリバー・クルーズした時の写真である。青く澄んだ日本晴れならぬアメリカ晴れの午後、友人が借りたらしい小さなボートに、大人が5人乗ってミシシッピー・クルーズに出た。河口から2000キロの上流と言っても、川幅は日本の大河程はあって、ゆったりと流れている。小さなボートに5人乗ると喫水線ギリギリなのだが、これがなかなか速い。どうやらレスキュウ隊の使用するボートらしいのだ。初夏の風を顔いっぱいに受けて川を遡って行くと、河岸で水遊びをする人たちやフィッシングのおじさんが手を振って挨拶してくる。我々も手を振りながら驀進していくのだ。何個もの橋を抜けて、Saint-Paul市内に出た。川もスピード制限があるらしくて、市内に近づくと波を立てないように手漕ぎボートほどのスピードに落とす。水上ポリスが速度の取り締まり(ネズミ取り)と不審ボートのチェックをしているのだ。独立記念日を二日後に控えて、警察も神経質になっているのだろう。でっかい高速ボートを何隻か捕まえていた。我々のボートには、どう見てもまともそうには見えない輩が5人も乗っているのだから、止められてチェックされても仕方ないと思うのだが、そこはレスキューボート、一度も止められなかったのだ。ミシシッピーをこのまま何日か掛けて下って行くと、ニューオーリンズに着くらしい。大きな水車船を使った観光クルーズが、ニューオーリンズまで行っている。時間と金があれば、それに乗って、アメリカを縦断するのも悪くないなあ。関連記事:アメリカの挨拶