roentgen
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葛城

2024年7月
梅雨明け間近の7月半ばに,筑波山の山裾を歩く。
毎日の蒸し暑さに負けていたら、これから来る夏の日常に耐えられないという思いで,大汗をかきながら7000〜10000歩程の田舎道を歩いている。
この時期、草木が一斉に伸びて、風景を艶めかしく変えようとしている時期で、中でも雑木に纏わり付く葛は、涎を垂らす様に蔓を垂れ下げながら、あっという間に林の木々を覆い尽くしてしまう。乗っ取られた木は,日の光を遮られて枯れることもよくある。
こいつらが猛威を振るうのは初夏から秋に掛けてだ。晩秋から春の期間は蔓だけ残して、葉は落ちてしまうから枯れた様に見えるのだが蔓はちゃんと生きていて、次年計画を練っている。この網の目の様に蔓延った蔓を剥いでいって見える蔓を駆除したつもりになっていても,豈図らんや蔓と同じように地下茎も延ばしているから非常に厄介なのだ。地上茎と地下茎の両方を取り払わないと根絶やしには出来ない。
昔住んだ一軒家に葛が蔓延って、家を侵食しようとする葛のゲリラ軍団と戦ったことがある。1年かけて地上茎を剥ぎ取って、翌年は地下茎から出る地上茎を目安に地上と地下の茎を掘り起こして退治して行くのだが、地下茎の至る所にサテライト的な基地が出来ていて、そこでは地下深くに根を下ろしているから始末が悪い。非常に厄介なのである。
翌年も同様の作業を繰り返して、完璧に家周りから葛が無くなったのは、このゲリラ戦を始めてから4年後だった記憶がある。

嘗て(16年前)、葛に関するチャットを書いた。以下をクリックいただくとそのページに飛びます。 chatコーナーの「葛モンスター」

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