このところの6〜7年、飛行機を利用することから遠ざかっていた。外国にも行っていないし、長距離の移動は手軽な新幹線か、人と触れ合わない車の移動になってしまっていた。 先日、久しぶりに飛行機に乗った。羽田から広島空港の往復だ。昔から飛行機は嫌いじゃない。遙か高みから世の状況を俯瞰するのが嫌いじゃないのだ。この日も久しぶりにワクワクしながら、機内のシートに着く。エンジンの真横の席だ。機内の席から同じアングルで写真を撮っていった。東京都の湾岸地帯上空をかすめて、青い空に到達し、そこから平行飛行に入って北関東を回り込み、中部の山岳地帯から京都の北海岸を経て、中国地方に入ってから高度を下げ始める。わずか1時間程の空域体験だったが、久しぶりにワクワク楽しめたのだった。嘗ては、アラスカやシベリヤ上空を飛びながら下界のツンドラ地帯の写真を撮りまくったこともある。久しぶりに昔を思い出して、若返った気がした。