9月後半から10月に入ると、蕎麦の花が田舎の広い畑を賑わす。この白い可憐な花一輪一輪が丸々とした菱の蕎麦の実になって、寒さが厳しくなる頃には人の手を経て新蕎麦になり、ゆだる鍋にサーッと浸かってザルに盛られ、割り箸で掬われてコクのある出汁にチャット浸かって、口から喉にズルズルッと運ばれる・・・・・。アーーー食いたいじゃねえか。なんて、この花を見て想像できる奴は、正に通だね。