5000メーター上空から、新富士山の崩落現場を撮影した・・・。なんて書きたいけど、実はこれ仕事場の大口径切削機のヘドロ処理装置から排泄されたヘドロ(石の切削で排出された石の粉)の山なのだ山頂付近には虫が這ったような登山道も写っていて、高倍率の望遠で撮影すれば,登山者の行列も見えそうだ。山の頂は、切り立った岩盤の様なモノが露出していて、標高4336メーターの頂上へ向けての最後の難所として有名。この新富士には、火口が見当たらない。という事は、長い年月の経過で火口が埋もれてしまったものと考えられる。数百万年前までは活発な火山活動と造山活動があったらしく、結果的に今の高さにまでなったようだ。その後、夏の暑さの中で、この山全体の水分量が減少してくると、山は登山客で賑わうようになる。しかし一雨来れば山頂付近から崩落が始まる。見た目よりも危険な山なのである。そのうちに、想定外に原石の切削が始まれば、直ぐさま造山堆積活動が再開する。再び全体の水分量が急上昇して、山の形状が大きく変容する事が予想される。兎も角も、今は幻と言うべき霊峰なのだ。