またまた池の写真である。カメラにセピア色の撮影機能があって、懐かしい色の写真が撮れることが分かった。私が子供の頃は写真総てがこんな色だったのだ。それはさておき、池の中に石造りの小さな鳥居がある。孤高として時の経過を物語っている姿が何時も気になっているのだが、通常の鳥居にしては少し小さすぎるし・・・、でも形は鳥居なのだ。鳥居の石の梁には鉄帯が巻かれ、山門の留め金のように赤黒く錆びて御影石と一体化している。シンメトリー形の中心には、水中から延びた鉄棒が梁を貫いて突き出ている。それは梁石のセンターにある四角い鉄板で石と共にボルト締めされていて、心棒が梁から抜けないように固定されているのだ。これって鳥居じゃなくて、嘗ての大池の水門・・?、それとも池に宿る何かを祭っている・・? 、中心にある鉄の心棒をギリギリと回したら、長年大きな池に封印されてきた竜神が解き放たれる・・!のかも知れない。何時もは、カワセミがこの石の上にとまって、池の小魚を狙っている姿を見かける。そんな長閑な時間が展開しているのだが・・・・。鳥居水門を解き放つにゃ未だ早い。もう少し様子を見よう。