雨引の里と彫刻 2013 岡本敦生 作品出品の顛末 |
2013年2月、雨引の里と彫刻展の設置場所を探しながら、この空間に辿り着いた。実は2003年に同展で作品を展示した場所である。 第5回 雨引の里と彫刻・参照 10年前も空き家だったのだが、当時入院中だったお婆さんも亡くなられて、荒廃の進んだルーイン(廃墟)になってしまった。 この空間に辿り着いた時、もう一度この空間を使いたいと思った。誰も住まなくなった廃墟で、近年来暖めていた一つの作品プランを実現させたいと思った。 しかし、展覧会準備を進めていた最中に、私の口腔癌が発覚し、手術と長期の入院となってしまったのだ。 結局退院したのが夏も終わる頃、雨引展が始まる3週間前だった。 結局は、私が想っていた作品プランは出来なかった。タイトルの「風になろうとしている」は、最初のプランのタイトルだが、展示したのは旧作の「CRUST - cocoon '99」だった。手持ちの旧作の中で、関東ではお披露目していない作品を選んだ。 展覧会が始まって、暖めていたプランの模型(小品)を完成させる機会があった。市の生涯学習課の協力の下で、ワークショップを開くことになったのだ。その写真は 「workshop作品」 のページ。 写真下:「風になろうとしている / "from CRUST - cocoon '97"」 |