five layers
Five layers

2023年10月24日
何時もの如く今日も肩にカメラを掛けて、年寄りは散歩しなければならないと思い込んでいる。カメラ以外は迷信ではないのだが、自分にとってはスーパースティションとしてのカメラが精神的に重要なのだ。
今日は小田城跡に車を駐めて周辺を歩いた。都内デパート程の敷地に長屋門を構えたお屋敷が点在している地域だ。屋敷の掃除や庭の草取り庭木の手入れだけでも大変な労力が想像される。
嘗て、スコットランドにあるメラステイン・ハウス & ガーデン(雑談紀行の「Borders Sculpture park」)お城の広大な庭に作品を設置していたのだが、城の持ち主が城全体の維持費捻出のために、展覧会やイベントを企画し入場料をお城の維持費に充てる必要性について話していたことを思い出す。イギリスのプライベートなお城に比べると規模は小さいが、日本の築庭や家屋の維持管理にも高額の支出が想像できる。美しく維持されていることに頭の下がる思いである。小田地区にはお金持ちが多いのかもしれない。
本当はこんな家の風景を写真に撮りたいのだが、撮られる方は、私を不審者としか見ていない様で、プライベートへの関与は避けながら静に通り過ぎている。やっぱり私は写真家にはなれないのかも。

前置きが長くなったが、この写真についてのコメントに入ろう。小田城跡のリンリンロードを歩いているときに、振り返るとこの景色があった。小田城趾の土手は明るいグリーンで、その手前に私の立つリンリンロードのオレンジ色が延びていて、遠景は広葉樹林の山、その向こうに460m程の宝篋山、その上は雲のある空だ。5層のレイヤーが行儀良く重なった風景であった。これって意識して見ないと気づけないまま通り過ぎる。だから、あれ!と思った時に肩に掛けた迷信カメラを手に持ってoneShotしたのだった。嘗ても似たような写真を撮った気がするけどね。

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