地球や時間がテーマの仕事
それがどんなことであれ、壮大なロマンや、宇宙や、壮大な時間を感じられることが大好きだったのです。それは今でも、あまり変わっていない気がする。だから時代の中の、叙情的・唯心的・衰弱的・刹那的・人類主義的・経済的状況には、未だに慣れないで居て、社会の中で生きていく上で実に困ったものなのです。ふむむ
嘗て私が多用した計算は、そのための手段。


Volume of 2000km

「2000kmの糸」1978 〜 1982 size:80cm(π)


2000kmの一本の糸を球体に巻いていきます。
1978年に巻き始めて、この写真は1982年(2000km)の状況です。
日本の全長(宗谷岬から与那国島まで3000km)の2/3です。
最終的に40000km(地球一周の長さ)を巻く予定です。地球の大きさを視覚化させたい。




column's pulan1-3


Column's pulan1-3


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「プランニング」1980



Hiroshima Airport


pulan1-3

「地球・一個の球体のために」(地球を突き抜ける円柱)1993 size:4m(h)*80m(w)
それぞれの円柱は世界の国際空港のロビーに向かって、
非常に正確に突き刺さっています。円柱の向かっている先の空港にも
同じ円柱が広島に向かって突き刺さっているのが理想です。
計算式を編み出すのに、長い時間を使いました。
(広島新空港)
設置場所の Google Map
Google Map



limit of species

一番上の歯車は毎分1000回転しています。
回転が1/10で減速して行って16個目の歯車から、
コンクリートの中に埋まっています。
真鍮という物質の歪みが無ければ回り続けることは出来ないんですが、
広島市現代美術館のロビーで回り続けていました。
歪みが限界に達した時、この時計は壊れてしまうのです。
すなわち、壊れるために回っている訳です。
因みに16番目の歯車は200万年に1回転します。
さかのぼると人類が地上に現れた時期です。
(広島市現代美術館)




primitive time

やはり歯車の時計です。
1000年の時の流れの中から、今の1秒を抽出する装置です。
1000年に1回転する歯車を原動力に、今の一秒を作り出しています。




primitive time-2

其々の石にはLEDを埋め込んでいて、其々の速さで20億回鼓動を打ち続けます。
20億回打ち終わると、二度と打つことはありません。
(旭川彫刻美術館)写真はギャラリー絵門にて



紐の輪を、鉄の台から解き放つ事ができます。
何人もの人間が必死で取り組んだとして
・・・・7000万年かかります。
・・・・という事は、遥か7000万年後の空間の出口に繋がっているのです。
1976年 size:90cm(L)




time puzzle



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