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History

その昔、大学の友人5人(細谷進、村井進吾、安田富和、吉井講二の4氏、後に前田耕成氏が加わる)と共に、彫刻を作り続けるという志で「アトリエKUU」を結成し、小田急線の百合丘駅の近くの古いプレハブの一角をアトリエとして借りたのです。
アトリエで粘土原形制作等々の仕事を請け負いながら、なんとか生活していたのですが、結成3年あたりから、我々はこのままでいいんだろうか?という将来に対する不安を抱くようになったのです。
KUU結成の初心に立ち戻り、展覧会を開くという目標のために、全ての仕事・アルバイトを断って、第一回KUU彫刻展を開催したのです。とにかくそれが初めての展覧会でした。
順調に入っていた依頼仕事を立て続けに3回断り続けたら、もう依頼仕事は入ってはきません。どん底の生活を送りながら、とにかく展覧会だけはやり続けたのです。

アッという間に30年の歳月が経ってしまいました。
ここに来て今一度、初心のエネルギーを取り戻したいと思っています。

Kyozo
grownd drowing
制作中の写真。
私は制作中に行き詰まったら、形の確認の意味で、側に転がっている尖った石の破片で地面にドゥローイングをする。手で平せば消すこともできるし、上を歩けば消えてしまうのだが、いざという時はこれが便利なのだ。

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