2020年3月初旬新型コロナウイルスへの感染防止に勤めながら、午後3時頃から散歩に出ることが多くなった。田舎だから人に出会うこともほとんど無い。カメラを持って安心して出かけられるのだ。我が家から南方向に向かって20分ほど歩くと、小田城跡の集落に出る。大きな門構えの旧家が多い場所だ。家並みの中をしばらく歩いていると小さな神社の脇に庭師さんのトラックやクレーン車が止まっていて、5〜6人の職人さんがチェンソウや鉈を手に御神木の枝払いをされているところに遭遇した。木からほとばしり出る強烈なエロスに圧倒されて、庭師さんの脇をすり抜けながら写真をバシバシ撮って回った。奔放に伸ばしていた枝をバッサリと切り落とされた木は、レオタードで踊っているバレリーナのようだ。それぞれの木にはダンスの演目がありそうだ。腕を広げ足を上げてモダンダンスに没頭する。 「木の身体-3」に続く。