JB大の石場には、学生が作りかけている作品がゴロゴロと置いてある。 昼間は制作中の学生がいて、カチコチガーガーと制作しているから、落ち着いてカメラのシャッターは切れない。 出校日の早朝に石場アトリエに行き、みんなの進行状況を確かめるように写真を撮っている。 大きな玉石(丸い自然石)に、丸い穴を貫通させた学生がいて、その穴を磨くために砥石グラインダーを掛けている状態だ。 石の表面の凹凸を素手で確かめるように、クッキリとした手型が表面の石埃を押しのけていた。正に、石の向こうにいらっしゃるお釈迦様の、尊い手型の現れのようだ。