AMABIKI Mt

関東平野の東端、広葉樹林や杉や檜林の広がる雨引山の中腹を「関東ふれ合いの道」という林道がクネクネと走っている。知る人ぞ知ると言うか、ほとんど誰も知らないノンビリとした林道なのだ。
春夏秋冬、思い立った時に1人でこの道を歩く。アトリエから10分程歩くとこの林道に出るのだが、不思議にもこの林道を歩いていて人と擦れ違う事が無い。関東平野が、遥か丹沢や富士山まで見渡せる眺望なのに、とにかく誰もいないのだ。
最近ノンビリと山歩きする時間が取れなかったのだが、今日久しぶりに山に入った。
紅葉が始まって木々が色付く中に、立ち枯れた松の一群が、嘗ての繁栄を誇示するかの様に抜きん出て立っていた。環境変動と山の生態系の話は別にして、松は枯れても松。

おわり