我が家の生け垣はカナメモチである。春には赤い新芽が出て、夏にはこの赤い新芽は緑の葉に変身する。春先の強風で、赤い葉が庭先に一枚落ちていた。葉っぱとは思えない程の赤い色で、拾って帰って食卓テーブルの上に置いた。こいつが正に微笑する魅惑的な唇に見え始める。しかも私を誘惑しているのだ!!。 ヤバいなと思いながら、白いプラのスプーンを葉の上部に配置してみた。凄い!! 凄すぎる!!。 テーブルの一角が若かりしマリリンモンローに変身したのだ。こんな微笑みのモンローの唇が目の前に現れたら、私の理性はグシャグシャにされて、制御できないではないか・・・・・・。 こいつ本当に葉っぱなの? 以後、春になると家周りの生け垣が私を誘惑する。