2023年11月9日風景に赤や黄色が増えてきてカラフルになり始めた。やっと秋が来た様な?いやいや今年は未だ油断できない。また夏が反撃してくる可能性がある。なんて事を考えながら、秋らしい風景でも写真に収めるか、という思いで北条の街を散策した。 辺りを見回しながら歩いていると、石造りの祠にお参りしている猫と目が合った。何か物思いに耽っている様だが、目付きを見ると私に全く興味は無いらしい。心ここにあらずで虚ろに私を眺めているだけだ。ハイデガーの言う「動物は退屈しない」事にもの申す様に、実に退屈しきって哲学領域に入り込んでいるのかも知れない。取り敢えず金網の外から一枚撮ってやった。猫は動かない、私が動いた。前に進んで斜め後を振り返ると、まだ私を眺めている。そこでも一枚パシリ。結局私が痺れを切らして、その場を去ったのだった。