2006年5月20日〜2006年6月30日

6月15日
ミネソタに来て、やたらとビールを飲むようになった。
というのも、結局どのシンポジウムに参加しても、制作しながら昼間っからビールを飲むことが多いのだ。もちろん宿舎に帰って来ると先ずはビールなんだけど、延々夜の11時くらいまで外でビールを飲んでいる。室内は禁煙なんだよね。
余談はさておき、シンポジウムについて報告しましょう。
参加作家14名、アメリカ、ドイツ、イタリア、エジプト、ジンバブエ、フィンランド、メキシコ、中国、日本の9カ国から作家が来ている。my work from top viewほとんどが古典的なオブジェクト作家なんだけど、何人かはコンセプチャルな作家もいるようです。このシンポジウムでの公用語はもちろん米語、ラテン系の言葉(スペイン・イタリア・ポルトガル語)は5〜6人は喋るけど、私が全くだめなのです。もちろん日本語も全く通じない。

6月27日
私の作品はほぼ完成したのです。今回は石と道具と制作時間の関係で、かなりコンセプチャルな作品にしたんですが、7月終り頃に、市民の集う公園の一角に設置する予定です。
余った時間で、野良猫を作ったのです。
何で野良猫なの?と聞かれますが、"I would rather be a stray cat than a lion in a zoo."「檻の中のライオンになるよりも、私は野良猫で居たいんだ・・・」と言っています。


ライムストーンを自然石の形に刳り抜く作業から始めました。石のサイズは、ライムストーンが、270 * 115 * 65 cm

作品は、ライムストーン(右)と、自然石(左)と、この町の道で100〜200年間使われていた古い舗石を使用、最終的にライムストーンは60cm程、土中に埋め込む予定です。

黒い自然石は、20億年前のとても美しい石なのです。
比類無く重く、比類無く硬い石で、20億年の記憶を保持しています。
starting point of my work
detail
古い舗石は、嘗ての幌馬車等の通行で
表面が丸くなって磨かれているのです。
work in Boyd Park
シンポジウムの作品が早めに完了して、余った時間で野良猫を作った。
野良猫は、設置する公園内を自由に歩き回っている。
stray cat
セイントポール市の風景。手前はミシシッピー川、遠くに見えるビル群はミネアポリス city of Saint Paul
(GoogleMap) 作品の設置ポイント

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