2012年10月20日 - 11月18日
岡本敦生 × 平戸貢児 Vol.2 展

昨年、銀座ギャラリー女子美に於いて 岡本敦生×平戸貢児 2人展を開催いたしました。
今回のメタルアートは、その展示に引き続き第2回目の新たな展覧です。前回の画廊スペースとは全く趣の違う、広い空間と野外展示スペースを生かした、よりラディカルな展示となります。

岡本は石を主たる素材とし、近年は御影石の大きな玉石に削岩機(ドリル)で穴を穿ち、石の内部で繋がるそれらの穴を、ただ発掘するという作品を制作しています。空洞が石という媒体を通じて可視的形態を持ちはじめることが面白いと感じているのですが、それはある意味、原始生命が空間の中で形態を持ち始めることに近いのかも知れません。

平戸は主に金属素材を主として彫刻を制作しています。
古い城壁や城跡を訪ね歩いた時の印象から発しています。

2人の創り出す彫刻と空間は、対比的な素材と制作コンゼプトをベースに始まりますが、結果的にこの彫刻の異質性が空間に緊張感を与え、且つお互いを浸食しないという不思議な関係性を持っていることが分かります。
そこには新鮮な空気が対流し始めているようです。

DM


return
Copyright © 2001, Atsuo Okamoto