2009年8月25日、スコットランド探索ドライブの日、早朝にエジンバラを出て、一路 Loch Lomond(ローモンド湖)に向かった。途中 Stirling 城に立ち寄った。エジンバラ城と並び称される美しい大きなお城で、スコットランドとイングランドとの戦いの歴史を学び、コーヒーブレイクを取ってから Loch Lomondを目指した。約1時間のドライブで Loch Lomondに到着。どんよりと曇って雨のぱらつく寒い天気だったのだが、予定に入れていたボートクルーズは慣行。そこから湖畔を北上する道を上ってA85に入りRiver Tayの最上流部に入る。静かな Loch Lubhair湖畔を下って行く。景勝地にもかかわらず家が一軒もないから、ひっそりと静かなのだ。その途中からA827に入り川沿いをフォローしながら、Clachaigの岩場に立ち寄った。ここは知られた岩場らしくて、道沿いにパブやコーヒーショップが数軒、ホテルが一軒と小さな集落があった。(写真左は、Clachaigの岩場でのショットである)日本の渓流を思わせる様な岩場の連続で、なかなかの景観だ。コーヒーショップに立ち寄って、そこの主人と話したのだが、去年の鮭釣りの話を嬉々として話してくれた。もう少ししたら鮭がここを遡上するらしい。そこからまた川沿いを下る。湖 Loch Tayに差し掛かったところで、トミーが思い出したハンドルを左に切った。A827から90度左に折れて、細い道を山に向かってガンガン登り始めたのだ。自分が大好きな風景に案内するという。急峻な草原の道を何所までも高みへと登っていく。遙かな山頂は不気味に雲に隠れて、中腹からは長細い帯の様な滝が何本も流れ落ちる風景が見え始めた。行く先には薄く霧が立ちこめ始めていて、気温も急激に下がってくる。草原を数キロは上ったかなと思う頃、山腹と山腹を埋める巨大な擁壁が見えてきた。ダムである。壮大な風景に人っ子一人いない。コンクリートの絶壁は生きものを拒否するかの様に冷たく、天空に満々と水を湛えている。Tayリバーの水源である。ダムの水は、遙か下の Tay湖にそそぐ。発電用水のパイプが急峻な傾斜の中を一直線に伸びで、遠方の山腹に突き刺さっている。さすがにこの湖までは鮭は上らない。いるとすれば陸封のトラウトが湖の何処かに潜んでいるのかも知れないが、ここで釣りができるのかどうかは分からない。写真下はダム湖、 Lochan na Lairigeである。
ダム湖に沿った道を峠まで登り、分水嶺を超したら風景は一変して、広い草原の広がる高原に出た。ここにも人っ子一人いない。こんな高い所でも羊がノンビリと草を食んでいるのだ。山の稜線から流れ出す水が、小川となって絹糸の様な帯を作っている。ここも River Tayの支流の最上部である。ここでも車を止めてしばらく散策した。(写真下)
グーグルマップの航空写真で見てみると、辺りの地形が分かるのだ。 Lochan na Lairigeここから延々と支流を下る。細くて落差のある流れから、徐々に川幅は広さを増して、辺りは谷川の風景に変わってくるのだが、山は依然として牧草で覆われている。押し並べてイギリスの山は、どの山も草しか生えていない。日本の山の様に木が被い茂った山は皆無である。川幅が少し広くなると渓流の段差も緩やかになって、フライフィッシングを楽しめそうな場所ばかりになる。いい川だなあ〜〜。と助手席で独り言を漏らしながら、車は下流へ下流へと下っていくのだ。もしここにフィッシングができるタックル一式を持ってきていれば、30分でいいから休んでいこうと、ドライバーを説得しするところだが、タックルは持参してないし釣り券もない。途中、何カ所かでサーモンフィシャーを見かけた。ウエーダーに大きなネットを背中に背負って、12〜16フィートのダブルハンドロットを持っていた。話しかけたけど、未だ釣り上げていないとか。時期的に今少し早いのかも知れない。涎の出そうな川を眺めながら、車で1時間半下った。川幅は利根川の様に広くなり、架かる橋も大きく道も2車線になった。もうすぐ Parthの町である。ここまで来ると、河口に近くなって水量も多く水深もあるみたいで、ノンビリと釣りを楽しむという雰囲気じゃなくなる。それにしても Tay川はいい川だ。他の川に比べて、山間部を流れるから風景も抜群で、何たって人家がほとんど無い地域を流れるから、水も綺麗なのだ。今度来たら是非試したい川である。エジンバラに帰って Jakeに話した。来年は是非行こうという事になった。今から楽しみなのだ。という事で、UKフィッシングのために買ったウエーダーは、スコットランドに置いていく事にした。来年の Tay川ために。
73 River Tay
2009年8月25日、スコットランド探索ドライブの日、早朝にエジンバラを出て、一路 Loch Lomond(ローモンド湖)に向かった。途中 Stirling 城に立ち寄った。エジンバラ城と並び称される美しい大きなお城で、スコットランドとイングランドとの戦いの歴史を学び、コーヒーブレイクを取ってから Loch Lomondを目指した。
約1時間のドライブで Loch Lomondに到着。
どんよりと曇って雨のぱらつく寒い天気だったのだが、予定に入れていたボートクルーズは慣行。そこから湖畔を北上する道を上ってA85に入りRiver Tayの最上流部に入る。静かな Loch Lubhair湖畔を下って行く。景勝地にもかかわらず家が一軒もないから、ひっそりと静かなのだ。その途中からA827に入り川沿いをフォローしながら、Clachaigの岩場に立ち寄った。ここは知られた岩場らしくて、道沿いにパブやコーヒーショップが数軒、ホテルが一軒と小さな集落があった。(写真左は、Clachaigの岩場でのショットである)日本の渓流を思わせる様な岩場の連続で、なかなかの景観だ。コーヒーショップに立ち寄って、そこの主人と話したのだが、去年の鮭釣りの話を嬉々として話してくれた。もう少ししたら鮭がここを遡上するらしい。
そこからまた川沿いを下る。湖 Loch Tayに差し掛かったところで、トミーが思い出したハンドルを左に切った。A827から90度左に折れて、細い道を山に向かってガンガン登り始めたのだ。自分が大好きな風景に案内するという。
急峻な草原の道を何所までも高みへと登っていく。遙かな山頂は不気味に雲に隠れて、中腹からは長細い帯の様な滝が何本も流れ落ちる風景が見え始めた。行く先には薄く霧が立ちこめ始めていて、気温も急激に下がってくる。草原を数キロは上ったかなと思う頃、山腹と山腹を埋める巨大な擁壁が見えてきた。
ダムである。壮大な風景に人っ子一人いない。コンクリートの絶壁は生きものを拒否するかの様に冷たく、天空に満々と水を湛えている。Tayリバーの水源である。ダムの水は、遙か下の Tay湖にそそぐ。発電用水のパイプが急峻な傾斜の中を一直線に伸びで、遠方の山腹に突き刺さっている。
さすがにこの湖までは鮭は上らない。いるとすれば陸封のトラウトが湖の何処かに潜んでいるのかも知れないが、ここで釣りができるのかどうかは分からない。
写真下はダム湖、 Lochan na Lairigeである。