2月3日・節分の日の梅林
梅林の風景 梅林の風景
梅林の風景

 
家から仕事場に行く途中に筑波山がある。と言うか筑波山を挟んで家と仕事場が南北の関係にあるから、家から仕事場に行くためには筑波山麓を迂回して北上することになる。
筑波山の山腹には梅園があって、下からも薄いピンクの花が色づき始めたのが分かる今日この頃だ。仕事場からの帰りに久しぶりに梅園に行ってみた。
梅林を縫って観梅のための遊歩道が整備されている。ただここは平地じゃないから全てのルートを上下に歩いて回るとかなりしんどいことになるのだ。筑波山の4合目辺りに拡がる傾斜地の梅林である。必然的に梅を見ながら関東平野の拡がりを、東京のビル群や遠く丹沢・富士山まで眺望できるという特典が付いている。
2月3日は快晴で、春霞のような靄が掛かっているものの、遠く新宿の高層ビル群やスカイツリー、靄の上には富士山が雄大な山裾を広げる姿を望むことが出来た。
ここに居ると地球が丸いのが分かる。左の写真は梅園の展望台(藁屋根の東屋)から撮った風景だ。写真でも分かると思うのだが地平が少し丸く見える。これはレンズの歪みの影響を受けたわけじゃなくて、正に地平が球体の一部として見えるのだ。

よ〜く目を凝らして見ると、下の写真には富士山が中空に聳えて見えるはずだ。しかし、望遠で撮ると遠くのモノは認識できるが、画角を狭くしているために地球の丸さは無くなってしまう。
それにしても、さすがに富士山はデッカイね!

とにかく晴れていれば気持ちの良い梅園なのである。


2017年

 1月2日
ミカンの女朝10時から、アニメ映画「この世界の片隅に」を見に行った。新年2日の朝一番の上映だから、席の空きはあるだろうと確信して大正解、ギリギリではあるが席を確保できた。因みに午後の上映は朝から満席。
先月は人気作品「君の名は」を見た。ストーリーはそれなりに良く出来ていて感動したのだが、上映後の余韻はサラッと流れて行ってしまった。アニメのキャラクターが漫画本を開けば何処にでもいるようなフラット感で、正にテレビ流行りアニメ感がムンムンなのだ。人間の俳優さん特有の個性や灰汁や皺は無い。名画の主演に恋してしまったような、やるせない余韻は皆無なのだ。この世界の片隅に
今回もアニメだから同じようなモノかなあと思って取り敢えず見た・・・。
ストーリーが終わってエンドロールが流れる中、何故か涙をこらえられない自分が居た。別に悲しい映画じゃないし、際立って涙を誘うような作品でもない。第2次世界大戦の戦前戦中を淡々と真剣に生きた女性の物語だが、何故か涙が止まらなかった。多くの人が目頭を押さえていた。かみさんも目を腫らしていた。
人の強さ、どんな境遇でも幸せを求めようとする、純粋な女性の強さに感激したのだ。

昨今、戦前戦中の思想を美学的に回帰しようとする輩や指導者が多くいる。彼らには、この物語の神髄は理解できないんだろうな・・・。この映画を見終わっても決して泣くことはないだろうな・・・。


午前中に映画を見て、午後早々に帰って来たら、かみさんがミカンの木に捕らわれてしまった。冬に美味しいハミカン(小さなミカン)がいっぱい実るミカンの木の選定を始めたらしい。ミカンの木から離れられなくなってしまったのだ。2時から5時半まで3時間半も一本の木に絡め捕られていた。私がレスキューに行ったからい良いようなものの、あのまま放っとくと夜中まで木から逃れられなかったようだ。ミカンの木、恐るべし。


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