2015. 11月1日


excavationg breath
making maruda

雨引と磁場地場展
今年も残すところ後2ヶ月になってしまった。昨年末にギャルリー東京ユマニテで個展を開催してから、年が明け、雨引の展覧会とつくばの磁場磁場展まで10ヶ月と迫り来て、焦りながら制作したのも束の間、もう二つの展覧会が始まって、数週間が過ぎてしまった。
夏に2週間ほど再入院して、腸骨の一部を下顎の腓骨を移植した所に追加移植する手術を受けた。術後にハードな制作はできないと思い、夏休みに入る前に2つの展覧会用の作品の外形はほぼ完成していたから、なんとか間に合ったのだが・・・。
今思えば、捨て身の制作というか、イチかバチか体力が続くまでやってみようと決断したのが幸いだった様だ。
写真上がつくばの磁場地場展の、息吹を発掘中の写真である。
写真下は、雨引の「月のマルダ」を制作中の写真だ。

2つとも穴の作品だ。展覧会場は車で30分という近さなのだが、展覧会自体の風景が全く違う。私の選んだ場所のロケーションも全く違うのだ。当然出てくる形も違ってくる。作品自体のコンセプトも180度異なっている。片や命が生まれる時の息吹の形を発掘するという作品で、もう一方は、命を守るためには逃げ出すこともありうるという作品だ。

今の時代、アートはポジティブな意味での表現行為や、風景に干渉する作品は成立しやすいのだが、ネガティブな思いを表現に込めるというのはとても難しい。鑑賞者は不愉快な思いを巡らすために,美術と接しようとしている訳じゃないから、自分のコンセプトやメッセージが思いがけず沈鬱非情であればあるほど、とても気を遣うし、とても伝えにくいのだ。可能な限りハードな表現は避けたいし、アイロニカルな中にもユーモラスな沈鬱さを目指す。
私としては、心の片隅で、ほんのちょっとだけ現実を思い出して欲しいから、優しく静かで滑稽なダルマの変形・とぼけた「マルダ」にしたのだが・・・。
詳しくは下記のリンクで。
exhibitionページでの「雨引の里と彫刻 2015 りんりんロード」私の作品



2015. 1月1日

 広島の正月は雪・・雪
2015年1月1日、今年も年末年始は広島である。
昨年暮れから雪は珍しくないというか、ウンザリしている北国の方々が多いと思うのだが、関東から来た私は、やはり雪の正月というのは悪くないと思っている。大晦日からの雨が雪に変わって、朝起きた時には吹雪だった。
地元の地主神社に初詣に行くのが年が改まった最初の行事だが、今年は雪が小降りになる午後から行こう。
この雪の中で、桃子のトイレ散歩に出た。桃子は胴体までフレッシュな雪にハマりながら、ジャンプしながら前に進んでいた。けっこう桃は元気かも。


Copyright © Atsuo Okamoto