これ以上壊す事のできない基本的な物という意味で「UNIT」と名付けました。
石の形態は、1945mm(h) * 86cm * 45.86cm のカプセル状の楕円体をしていて、1945年８月６日８時15分という人類が忘れてはならない歴史上の瞬間をベースにしています。

このプロジェクトは、世界の子供たちが平和の祈りを込めて広島に寄せて来た千羽鶴、その古くなった鶴を子供達の祈りを込めて、もう一度世界各地・地球上の様々な場所に還元していくものです。
UNIT を設置する場所は、世界各地の都市や自然の中です。森の中に人知れず立ってたり、見知らぬ外国の街角でボーと立ってたり、アフリカのサバンナの草原の中で草に埋もれて密っそりとしててもいいわけです。かつてスタンリー・キューブリックが思い画いたモノリスの様な物かも知れませんが、モノリスほど神秘的じゃないし威圧的でもありません。
平和は威圧的に訴えるものではないし強制するものでもありません。人々の心の中に静かに息づく事が基本なのです。

「UNIT」は、ただ静かに立っているだけです。